イオン交換樹脂は直径0.5~1mm程度の粒状をしており、性質として自身の持つイオンを水中に放出し、代わりに水中に存在するイオンを取り込みます。
イオン交換樹脂には酸性(カチオン)樹脂と塩基性(アニオン)樹脂があり、また酸性、塩基性樹脂それぞれ強弱があります。

  • 強酸性樹脂
  • 弱酸性樹脂
  • 強塩基性樹脂
  • 弱塩基性樹脂

の4種類になります。主に純水で使用する樹脂は強酸性樹脂と強塩基性イオン交換樹脂を混合した(ミックスベッド)樹脂になります。
イオン交換樹脂は自身の持つイオンを水中に放出し、代わりに水中のイオンを自身に取り込むと先ほど説明しましたが、純水で使用する強酸性樹脂は水中のNa、Ca、Mg等の陽イオンを取り込み、代わりにH⁺を放出します。
強塩基性樹脂は水中のClやSO4等の陰イオンを取り込み、代わりにOH⁻を放出します。
放出されたH⁺とOH⁻が結合しH₂O(純水)となります。
イオン交換樹脂は一定量以上通水すると、それ以上イオンを取り込めなくなるため、薬品を使用し再生を行います。
再生を行うことで能力は一定量回復しますが、再生を繰り返すことで能力は徐々に落ちていきます。
弊社では再生にあたり能力が一定に保たれるように再生樹脂を定期的に交換しております。
樹脂が飽和状態になるまでの採水量は、原水のイオン濃度と関連しており原水の導電率(水中のイオン濃度を示す指標)が低いほど、採水量は多くなります。
そのため逆浸透膜等で処理をすると、水道水等を直接イオン交換樹脂に通した場合よりも採水量は大幅に増加します。

イオン交換樹脂法

純水装置アクリアネオIERシリーズ

強酸性陽イオン交換樹脂と強塩性陰イオン交換樹脂をバランスよく使用したイオン交換樹脂ユニットです。標準タイプと超純水用のハイグレードタイプを取りそろえております。交換や再生も弊社にお任せください。その他のタイプのイオン交換樹脂もございますのでお気軽にご相談下さい。

純水装置アクリアネオIERシリーズ
10L
型番 PIER-10F
生産水量※1L/h (25℃時) 50〜200
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ175×874
30L
型番 PIER-30F
生産水量※1L/h (25℃時) 150〜600
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ254×1,159
50L
型番 PIER-50F
生産水量※1L/h (25℃時) 250〜1,000
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ279×1,512
型番 PIER-70F
生産水量※1L/h (25℃時) 350〜1400
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ335×1,478
型番 PIER-150S
生産水量※1L/h (25℃時) 2000L/h
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ600×1450
型番 PIER-350S
生産水量※1L/h (25℃時) 4000L
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ600×1765
型番 PIER-550S
生産水量※1L/h (25℃時) 4000L
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ900×2055
型番 PIER-700S
生産水量※1L/h (25℃時) 10000L
目標水質 (初期値) μS/cm 0.1
外観寸法(mm) φ900×2309

※70リットル以上の大容量の製品もございます。詳しくはお問合せ下さい。
※1 上記水質は源水水質250μs/cm ,水温25°Cの場合の初期値であり、保証値ではありません。